温暖化論争の流れ

01/31/2011
1760-1830 イギリスで「産業革命」が起きた。
1896 Arrhenius が CO2 の温室効果に関する論文を発表。
1940-1970 地球の気温が低下傾向
1952

イギリスのロンドンでは、1950年代までの100年間に10回ほどの大きなスモッグがあった。その中でもっとも健康被害が大きくなったのが1952年で、ロンドンスモッグと言われる。一万人以上が死亡した。

1956

公害病の原点である水俣病の発生が確認された。翌年熊本大学は、原因物質は有機水銀だという発表を行った。このころから除々に '70 にかけて、公害問題が大きな社会問題としてのうねりとなる。

1958
Keeling らが Hawaii の Mauna Loa で CO2 の測定を始める。 

三井化学・岩国、住友化学・新居浜で石油化学コンビナートが稼動。以後オイルショックまで安いナフサ価格が高度成長の後押しをした。

1962 レイチェル・カーソンにより 『沈黙の春』(Silent Spring) が出版された。DDTを初めとする農薬などの化学物質の危険性が指摘された。
1972

ローマクラブが「成長の限界」を発表。深刻になりつつある公害問題、直後に起きたオイルショックと合わせて人々の不安を煽りたてる。

1973 第一次オイルショック
1975 有吉佐和子により 『複合汚染』 が出版された。環境汚染問題について社会に警鐘を鳴らした。
1978 第二次オイルショック
1979
PA の州都ハリスバーグ近くのスリーマイル島にあった原子力発電所で炉心溶融事故が起きた。
1986 ウクライナ、チェルノブイリ原発 4 号機が爆発・炎上し、多量の放射性物質が大気中に放出された。1〜 5 万人が死亡したと推定されている。
1987
Vostok Ice Core の解析 Barnola et. al. Vostok ice core provides 160,000-year record of atmospheric CO2, Nature 329, 408 - 414

 

1988

NASA の James Hansen が、米上院の公聴会で「最近の異常気象、とりわけ暑い気象が地球の温暖化と関係していることは、99% の確率で正しい」と証言。また、コンピューターによる三つのシナリオのシミュレーション結果を示す。(Global Warming Twenty Years Later: Tipping Points Near)

Hansen, J. E., et al., Global climate changes as forecast by Goddard Institute for Space Studies three-dimensional model. Journal of Geophysical Research, 93, 9341-9364.

IPCC の設立。(組織図)
1989 Cold Fusion (常温核融合) の騒動が起きた。 
1990 IPCC 最初の報告書
1992

環境と開発に関する国際連合会議(地球サミット)にて気候変動枠組条約が採択され、 定期的な会合(気候変動枠組条約締約国会議、COP)の開催が規定された。

1997

京都議定書 (COP3) - 2008年から2012年までの期間中に、先進国全体の温室効果ガス6種の合計排出量を1990年に比べて少なくとも 5%削減することを目的と定める。

1998 過去 100 年では最高の平均気温を記録する。
1999

Penn State Univ. Michael Mann らが所謂 Hockey Stick 型の温度曲線を発表する。このグラフは IPCC の第三次評価報告書に採用される。後には Al Gore が映画で使用し、スティックのところをリフトで上がりながら強調した。

2001 IPCC第3次評価報告書 (AR3) 

アメリカ オーストラリア が京都議定書から離脱

2003

CO2 の濃度は南極の温度変化より約 800 年遅れて変動することが示された。
Nicolas Caillon, et. al. Timing of Atmospheric CO2 and Antarctic Temperature Changes Across Termination III, Science 2003 1728 - 1731

2006 "An Inconvenient Truth" by Al Gore
2007
IPCC第4次評価報告書 (AR4)

IPCC と Al Gore がノーベル平和賞を受賞。

2008 原油価格が $145-150 まで高騰
2009

COP15 を前にして、いわゆる 「クライメート(気候)ゲート事件」 が起きた。

2010

COP16 がメキシコのカンクンで開催された。2012年に期限が切れる京都議定書の扱いについては、来年南アフリカで行われる次回までに持ち越された。日本は、米国と中国が参加していないため単純延長に反対する姿勢を示した。

 

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