科学問題か倫理問題か?

01/11/2011

地球は有限で、それ故の人口、エネルギー、資源、CO2 を含む排出物質の問題は産業革命以後繰り返し指摘されてきました。感情的にならず冷静に対応したいものです。以下は私の意見です。詳細は 「温暖化ショックとオイルショックと」 を参照してください。

 

1 ナフサ以外には、灯油、軽油を熱分解して化学原料にすべきである。
2 重質油、石炭は燃やすか、部分燃焼して合成ガスに転換すべきである。
3 今後一世紀にわたり石油の化学原料は、決して困らない量がある。
4 原子力エネルギーも今後一世紀以上にわたり十分な量がある。
5 石油の枯渇と石油化学の悲観的な将来はマスメディアにより作られた幻想だった。
6 人口問題、オイルショック、温暖化ショックとも非論理的な悲観論が台頭した。
7 オイルショック、温暖化ショックとも、曖昧なシミュレーションの結果で不安感を煽った。
8 温暖な気候の方が人間にとり有益であった。

温暖な気候だった中世は、寒冷な気候だった 1400-1800 年より農業、移住など暮し易かった。

9 CO2 濃度の高い方が植物に対して有益である。

CO2の濃度が高いほど植物の成長は速くなる。下の写真は、異なるCO2濃度での植物の成長の違いを写したものである。

 

10 可採埋蔵量の全化石燃料を燃やすと、CO2 はおよそ1000 ppm の濃度になる。

可採埋蔵量の確認埋蔵量に対する割合は、石油 が 50 % ぐらい石炭 が 10 % ぐらいと見積もられている。 石炭の可採埋蔵量は、 BP (Britich Petroleum) のデータによると石油の 4 倍である。従って、全ての化石燃料を燃やして, CO2 に変換すると石炭紀の前の CO2 のうち 25% が大気中に戻ることになる。その量は多くて 1000 ppm である。

 

11 この極端な例の場合、フィードバックの効果がなければ 1.0 ℃ 温度が上昇する。

CO2 の濃度が倍になる時の温度の変化は一定である。すなわち CO2 濃度が 200 から4 00 ppm になる時の温度変化と 500 から1000 ppm になる時の温度変化は同じで、約  0.5 〜 1.0 ℃ である。

12 フィードバック効果についてははっきりした定説はない。
13 IPCC の 2500人の専門家が温暖化の人為説のもとで合意できること自体異常である。

ひとつの事実に対する科学的解釈は多様である。まして証拠のない事象に対する解釈は無限である。温暖化の原因については証拠がない。2500 人の専門家が集まって、同じ解釈で合意できる専門分野がどこにあるのか。

14 現在の温暖化ショックは科学問題というより倫理問題である。

 

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