汚染化合物例

01/27/2011


 

Dioxin

炭素酸素水素塩素が熱せられるような工程で、副生成物としてできる。主な発生源は、ごみの焼却による燃焼工程等の他、金属精錬の燃焼工程や紙などの塩素漂白工程など。

PCB

無色透明で化学的に安定で、耐熱性、絶縁性や非水溶性など優れた性質を持っていたため変圧器やコンデンサ安定器などの電気機器用絶縁油や感圧紙、塗料、印刷インキの溶剤などに、幅広く利用された。生体内にたやすく取り込まれしかも残留性が高く、皮膚障害などの慢性毒性が認められる。1968年(昭和43年)に発生したカネミ油症事件を機にPCBの毒性が大きな社会問題となり、1973年(昭和48年)に制定された「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(翌年施行)」により製造輸入使用が原則として禁止された。

DDT

1939年に開発され、強力な殺虫力を有する最初の殺虫剤。わが国では19489月〜19715月まで農薬として登録されていた。

BHC

7異性体が存在する。工業化合物はα70%、β50%、γ1020%、δ1315%程度の混合物。殺虫剤として広く使用された。わが国の登録機関は、19492月〜197112月。

Piperonyl Butoxide

防虫剤指定添加物

AF2

Furylfuramide

ほとんどの食品腐敗細菌に高い殺菌作用を有するということで1965年に許可された食品添加物であり、魚ねり製品、あん類、豆腐等に使用基準が定められていた。AF2を使用している製造業者の間で原因不明の皮膚炎や甲状腺異常で悩まされる患者がでていたが、AF2を使用しなくなってからは発生していない。1974年に食品添加物から削除された。