マスコミが報道しないこと

01/10/2011

Energy Tribune の記事で、マスコミが報道しない12の事象をまとめている。以下その訳である。

1 2002 年以降、二酸化炭素の上昇にも関わらず温度は降下している。
2

二酸化炭素は非常に濃度の小さいガスである。二酸化炭素だけでは、わずかに温度を上げる効果しかない。濃度と温度効果は対数関数的である。すなわち、大きな濃度での変化は相対的に小さい温度変化となる。

3 過去10年間についていうと、CO2 と温度は相関がない。特に2002年以降は著しい。
4

CO2 は害を与る化合物ではない。自然に発生するガスである。葉緑素と太陽の光と伴に光合成には必須の化合物である。植物にとり栄養素である。

5

現在の CO2 濃度は 5.5億年前のカンブリア紀から最低レベルである。5.5 億年前の CO2 濃度は 20 倍近くあったが、温室化効果が異常に大きかったわけではない。

6

温度が CO2 の変化を常に先行してきた。暖かくなると、炭酸飲料のように、海が CO2 の放出源であったものと考えられる。

7

温暖化に関する気候モデルは、水蒸気、雨が増えると温度も上昇するという強い正のフィードバックの仮定に基づく。水蒸気は CO2 に比べるとはるかに小さな温室効果しかないという仮定に基づく。この正のフィードバック効果は観測結果や審査のある論文に基づけば間違いである。実際には、水蒸気、雨は負のフィードバックの効果であり、CO2 の小さい温室効果を打ち消す方向に作用する。

8

温室化ガスのモデルに基づくと、赤道上空でその効果は最高になる。しかし、風船や衛星による観測結果では最高どころか逆に冷えている。温室効果のパターンやDNAはマッチしない。モデルは温室効果を過大に評価している。

9

太陽は直接、間接的に気候に影響する。太陽の活動は 11 年またはそれよりやや長い周期で変わる。太陽の活動が活発になると明るくなり、熱くなる。重要なことは、紫外線が増加してオゾンを生成することである。高度の高い大気で熱を生成し、気象条件を変えることになる。また宇宙線を拡散して、 低い雲の生成核となる。結果として雲を少なくする。このような原因で、太陽が活発になると、地球を暖かくすることになる。こうして、1930 年代と 20 世紀後半に温度を上昇させた。現在の太陽活動のパターンはここ 100 年では最も長い。疑いなく始まる、太陽の冷却パターンはしばらく続くことになるだろう。

10

海水温の変化は太陽と地球温度の周期と非常に良く関連している。これは 60 年から 70 年の自然周期である。 暖かい海水温は地表の暖かい温度と関連する。 太平洋は 1990 年の後期から温度が下がり始め、昨年は最も冷却速度が加速した。一方大西洋は 2004 年のピークから下がり始めた。 地表の温度が下がり出したことと一致する。これらは海の比熱と強く関連している。 新しく始まった N.O.A.A. (米国海洋大気圏局)のブイを使ったデータはこれを確認している。

11

海水温の変化は周期的に変わる。北極の氷もそれに伴い変化する。 1930-1950 年にかけて海水温が上昇した時にも、北極の氷は減少しグリーンランドは暖かくなった。最近 (1980-2000 年)の北極の氷の減少はちょうど 70 年前に似ている。

12 南極の氷は増加している。昨年は、衛星の観測が始まって以来の最高であった。

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