自然サイクルか人為的変化か?

01/10/2011

CO2 による人為説に対する疑問点を整理すると以下のようになります。

1 太陽の活動と温度の変化は対応している。

過去 120 年の気温の変化と CO2 の変化は密接な関係がない。むしろ、太陽の活動と関連がある。北極の温度は、化石燃料の使用量と関係なく太陽の活動に追随して変化してきた。USA の地表温度の変化についても同様である。


2 人間が排出する CO2 の割合は非常に小さい。

下図 は IPCC の2007年のレポートからまとめたもので、CO2 の年間のバランスを示す。生物の腐敗などによる排出と植物の呼吸からの排出が、トータル 440 ギガトン(Gt)で、光合成による消費量とおよそバランスする。海からの放出はトータル 330 Gt で 340 Gt が海に吸収される。さらに森林面積の減少、農作業の影響で 6 Gt が放出される。また火山の活動で 0.3 Gt が放出される。26 Gtが人為的な放出であり、人為的な活動による CO2 の排出量は非常に少ない。


3 温室化ガスのうち H2O の影響が圧倒的に大きい。

水も温室効果があるが、効率は二酸化炭素ほど大きくない。しかし、量的には二酸化炭素による影響をはるかに凌ぐ。


4 温度が変わって 800 年後に CO2 が呼応して変化してきた。

1985 年にサンプリングされた Vostok 氷床 のデータは 1985-2000 年に掛けて解析された。点の一つ一つが 1000 年のインターバルを示す低解析度の結果であった。2003 年に 200〜300 年のインターバルを示す高解析度の結果が出た。それによると温度の変化が 800 年先行し、その後 CO2 が追従して変わることがわかった。


5 過去 120 年の温度変化は異常ではない。

下の図は 420,000 年のスケールを基に過去 2,000 年、120 年の温度の変化を同一スケールで並べた結果である。過去 120 年の温度変化は異常ではなく自然サイクルの範囲内である。


6 IPCC はシミュレーション以外に CO2 の人為説を説明できない。

過去の現象も未来の予測も根拠が明確でないモデルに基づいて説明する。


7

現在は 1400-1800 年の寒冷期を抜けて 0.5 ℃/100 years の割り合いで気温が上がっている。過去 120 年の CO2 と温度には密接な関係はない。

下図に示すように、平安時代は全地球的に温暖だった。ヨーロッパではバイキングが大西洋を渡ってグリーンランドに入植した。

 

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