太陽、宇宙線と地球温度の相関

太陽の活動が活発になると黒点の数は増える。そして黒点の数は11年周期で変動することが知られている。11年周期は太陽の活動が大きいとやや短くなり逆に小さくなるとやや長くなる。日本では、太陽黒点が消失したマウンダー極小期(1645-1715)に、享保、天明、天保の三大飢饉が起きた。

図1:黒点観測の記録

太陽黒点の変化

この11年周期の変動と地球温度の変化には相関がみられる。

太陽黒点数の変動周期と北半球の平均気温変化

太陽の活動により、太陽磁場と地球磁場が変わり地球に到達する宇宙線の量を変化させる。

黒点数()と宇宙線量()の変動

宇宙線の量と雲の量に相関があることが見いだされた。

Cosmoclimatology: a new theory emerges - Svensmark - 2007 - Astronomy &  Geophysics - Wiley Online Library

低層雲量()と宇宙線量()

氷期と間氷期といった気候変動には2.3万年、4.1万年、10万年の周期変動が認められており、地球の公転軌道の揺らぎに伴った日射量の変化が原因とされている。 この周期はミランコビッチサイクルと呼ばれる。